消えゆく生活道具と
作り手の思いに魅せられた人生。
本物のエコとは「人を愛する気持ち」
黒澤明や寺山修司も瞠目した、
決してお金では買えない執念のコレクション。
次世代に伝えたい「やさしさ溢れる暮らし」
□目次(抜粋)
・暗く貧しい生活の中でも「女として美しくありたい」
・「根精様」と「山の神」--種族保存の神秘
・夜酒盛=合コンで金払いのよさを判断される
・縄文時代に行き交った、物、情報、そして恋
・ホトケ様に近づいていく老人を誉める
・金の誘惑とクズかごにある幸せ
・ブルドーザーに踏みつぶされた青春
・母の言葉「布を切るのは肉を切るのと同じこと」
・夢のような「世界のクロサワ」との交流
・亡くなったら体を撫でてもらえる人
...etc
□著者:田中 忠三郎
1933年 青森県生まれ 2013年没
民俗学者・民俗民具研究家・著述家・「布文化と浮世絵の美術館」アミューズミュージアム名誉館長
民具の調査・収集に奔走してきた在野の学者で、私有する2万点以上に及ぶ民具・衣服などの貴重な日本のアンティークコレクションでも有名。これらコレクションは柳宗悦、青山二郎、白洲正子らの流れを汲む「用の美」を体現するものとして、寺山修司、黒澤明、都築響一らが作品制作のために借り受けた。またこの他に所有する古書・近世文書のコレクションも1万点を超える。歴史学者はもとより棟方志功や高橋竹山ら芸術家・文化人との交流も深い。
□仕様:200p
□発行所:アミューズ エデュテインメント
2009年10月1日 第1刷発行